異業種から土木業に転職したお二人。
それぞれの役割で感じるというやりがいと秋吉組の魅力について語ってもらった。
お二人の今のお仕事内容を教えてください
秋吉:砂防堰堤(さぼうえんてい)という現場で所長の補助と下請けの業者の方の作業サポートを行っています。
岩下:主に大分県の振興局の仕事と、大分県の土木事務所の仕事、最近は災害復旧、主に河川の災害復旧の仕事を現場代理人という立場で行っています。
秋吉組を選んだ理由を教えてください
岩下:大学卒業後、東京でシステムエンジニアとして3年間過ごし、その後測量の会社で2年間働いた後、大分に戻ってきました。当時、田舎である程度の収入を得るためには、公務員か土木関連の仕事に就くしかないと考え、結果的に土木の施工管理の仕事を選択しました。以来30年ほど土木の世界に身を置いています。
秋吉組に入るきっかけとしては、帰省当時は実家の九重町の会社で働いていたのですが、スキルアップのために新天地を探していたところ、知り合いから「湯布院に秋吉組という良い会社がある」と聞いたのがきっかけです。
秋吉:前職は金融の仕事を6年ほどやっていました。私の場合、家族が土木業を営んでいたこともあり、小さい頃から現場に遊びに行き工事車輌を見たりと馴染みはありました。もともと、「かっこいい仕事」だとは思っていたのですが、成人して災害後の現場で働く家族や、職人さんたちの姿を見て、「かっこいい仕事」に加えて「人のために欠かせない仕事」だと強く感じるようになったのがきっかけだと思います。

仕事のやりがいを教えてください
秋吉:この職業に就く前は、技術的なことや資格取得、重機の操作などそういったことがメインの仕事だと考えていたのですが、実際は、全然違いました。むしろ現場の職人さんたちとのコミュニケーションや現場の管理から細かい数量計算まで総合的な力が求められる仕事でした。しかも妥協できない。完成後すぐに壊れたり問題があったのでは、大勢の人の命にかかわりますから。
ただ、その分、完成した時の達成感はすごいものがあります。自分が携わった現場を車で通りかかるとその時の思いがよみがえります。
私は、まだ経験が浅いので現場でのサポート的な役割が多いのですが、それでもこの達成感ですから、実際現場でさまざまなプレッシャーに打ち勝ちながら働かれている先輩方は、私以上に感じているのではないでしょうか。
岩下:はい。最初、図面を見ながら着工前の写真を撮るのですが、ここからどうやって構造物を作り、現場をまとめていくかというところで、毎回大変だと感じています。
いろんな問題が頭に浮び、これらをどうやって解決していくかということで悩むのですが、自分の経験値からひとつひとつの問題を潰していって、それが目に見える形となり、最終的に無事故で現場が完了して竣工の写真を撮った時、自分を誇らしく思います。
土木の現場は、実績として目に見える形にずっと残るので、私の子どもたちに現場を見せて「すごい」と言われるのもやりがいだと思います。
災害復旧の現場では、道路や川などのライフラインが壊されていて、地元住民の方々が本当に困っているんですよね。それを自分たちの技術力で直し、また元通りの生活に戻っていただく。そういった姿は、私たちの努力が社会に貢献できていると直接感じる部分だと思います。

土木業が初めての方や、経験の少ない方にどのように教育されていますか。
岩下:仕事の性質上、経験値というものが非常に大切なので、基本的なことを教えた後は一歩下がって見守り、ここぞという時にサポートしています。
とにかく自分で、考えて失敗と成功を積み重ねながら成長できる職場だと思います。もちろん、小さな失敗が命に関わることもあるので、そんな時は厳しく指導することもありますが、失敗を引きずらないように気をつけています。
指導する側は、そう思っているのですがどうですか?
秋吉:はい。私は土木業が全くの未経験からのスタートだったので、サポートは手厚いと感じています。コーチのような感じで遠くから見ていてちょっとでも困ったらすぐサポートしてくれる。いろいろな方法で教えてもらえるので、怖くて聞きづらい空気も流れてないと思います。
他の現場を知る別の会社の職人からも「秋吉組はみんな仲がいい」とお聞きするのでそういったところも弊社の特徴なのかもしれません。

今後の目標を教えてください
岩下:この業界にも高齢化という問題がありまして、若い人が少ない。いかにして私たちの仕事の魅力を伝えていくかということと、覚えることが多いですが、一人前の技術者としてどこに行っても通用するような、そういう人間を育てていきたいと思っています。
そのことが、自社だけでなく地域貢献、ひいては日本の発展につながっていくと思います。
秋吉:まずは一人前になることをが大事だと思っています。そのための1つとして一級土木施工監理技士の資格をとるために今猛勉強中です。


最後に入社検討される方や土木の世界に興味のある方へメッセージをお願いします
岩下:いろいろなことを学び、経験してまかせられるようになるまで10年はかかるのが土木の仕事です。それほど時間がかかるのは、やはり小さな失敗や判断ミスが大きな事故や命の危険につながるからなのだと思います。
私も30年以上この仕事をしていますが、今でも学ぶことが多い日々を過ごしています。私たちの仕事は、もちろん専門的な知識は必要ですがマネジメントの要素が大きいと考えています。
ひとりではできない仕事ですし、現場ではいろいろな個性が集まります。
当然、そこで互いの主張がぶつかり合うこともあります。そんな中、いかに大切なポイントを押さえて一人一人の力を引き出せるかが私たちの役割だと思います。
秋吉組は、マネジメント力が高い人が多いと思うので、土木に対して偏ったイメージはあるかもしれませんが、少し視点を変えて興味を持つきっかけになってほしいと思います。
秋吉:先ほどもふれましたが、小さなことでも相談しやすいですし、年齢にかかわらず話をきちんと聞いくれる会社だと思います。学ぶことの多さが、現場が終わった時の充実感や達成感につながっています。
決して独りよがりではなく、これまで手がけた現場で多くの表彰をいただき、地域や社会に貢献している誇れる会社だと思います。
そんなやりがいと自分自身、成長したいと考えている方は、ぜひ一度話だけでも聞きに来ていただければと思います。